2010年2月21日日曜日

21日「イソギンチャク」

イソギンチャクは通常こんな色をしている。
裏側はきれいなピンクである。
触手にそっと触れてみると、そのあたりがきゅっと縮こまると同時に、
指に吸い付かれる感じがする。
イソギンチャクは刺胞動物であるから、
乱暴に触るとむかついたイソギンチャクに手を刺される。
たいしたことはないが、結構しつこくひりひり痛む。
刺すと同時に軽い毒を撃込む感じである。
その触手で獲物を捕らえて丸呑みにする、立派な肉食動物だ。
イソギンチャクにすむカクレクマノミなどアネモネフィッシュは
イソギンチャクの毒に対する耐性がある。
だから「ファインディング・ニモ」で父親がクラゲの触手に触れてしまっても、
大丈夫だったのである。
基本なにものにも触れてはいけないポリシーで潜っているが、
イソギンチャクの裏側の感触はとてもいい。
触っているのか触っていないのかわからない、
とてもかすかでやわらかい感触で、
天の羽衣ならぬ、海の羽衣はさもありなん、
竜宮城のオトヒメさまは
こんな衣をまとっていたのだろうな、
なんて思ってしまうのだ。

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