2013年5月31日金曜日

31日「マダラトビエイは優雅」

なんとなくマンタにばかり人気が集まってしまうが、
マダラトビエイの優雅さはまた別格である。
なんといってもあのダイバーにこびない気高い態度がいい。
サイズはマンタより小さいものの、
時に30を超える群れでいるから圧巻である。
うまくすれば、群れが行ったり来たりするのを
岩陰に隠れながら10分でも眺めている事ができる。
マダラトビエイが見られるのはラグーンの中のポイント;トプア。
ダイビングそのものは難しくない。
が、いかにダイバーがその存在を消すかが勝負となる。
敵地に潜入したスパイのように潜るのがコツである。
相手には見つからないように、相手を観察するのである。
絶対に彼らの邪魔をしないこと、彼らの場所である谷には入らない事。
マダラトビエイに限らず、相手の事を考えて潜ると、
時には彼らのほうから近寄ってくる。
謙虚をむねとしている私が言うが、
このポイントは他のどのガイドよりうまくできる自信がある。
あとから来るダイバーの邪魔もしない。
一緒にマダラトビエイ観察に来ませんか。



2013年5月29日水曜日

29日「たこ!」

ボラボラに長く住む日本人で、ときどきタコを捕る人がいる。
一匹ゆでだこを1000フランで売ってくださる。
こっちの人はタコなど食べないから売っていない。
刺身やカルパッチョ、煮物にして、じっくり楽しむ。
マンネリ化している日々の食事の変化。
ごちそうさまです。

2013年5月28日火曜日

28日「通りすがりのウツボくん」

ボラで最大のウツボは外洋ではなく、ラグーンにいる。
とてもおとなしいいい子だ。
最大のでなくても比較的大きい子もみんなコーラルガーデンにいる。
アネモネフィッシュと戯れていたら、
するすると脇を通り抜けて行った子がいた。
何用かな?

2013年5月27日月曜日

27日「モンツキアカヒメジの食事とお伴たち」

真っ白な砂地が広がるコーラルガーデン。
(ボララグーンのそこはみんな真っ白さらさら砂!)
なんにもないようで、実はその中にはいっぱい細かい生き物がいるのだ。
その砂の中に住む生き物を食べるお魚は多い。
大きいものだとエイ。マダラトビエイ、アカエイは
ときどき砂煙を巻き上げ、お食事に専念している。
お魚で目立つのはモンツキアカヒメジだ。
あごにある二つの長いひげには敏感なセンサーがあるらしく、
そのひげを砂にさわさわと突っ込みつつ、
口から水流を巻き起こし、ぼふぼふとお食べまくる。
そんなヒメジ君のまわりにはいつも誰かがいる。
仲間ではなく、別の種類に属する者たち。
豪快なヒメジ君のお食事のおこぼれにあずかろうというらしい。
お魚もやっぱり楽するにこした事がないようである。
どっちもけなげやね〜。

2013年5月13日月曜日

13日「春の大潮2013」

三日前の新月のせいかどうか?
本日午前中急に水位が上昇、あっという間にラグーンは濁流で真っ白に。
春の(タヒチは秋)大潮である。
水位の増したラグーンの水はパスから外洋に押し出される。
渦が巻くほどの流れになり、
パスの出口には外洋の水とは全く違う色のシミが広がる。

マティラのビーチは姿を消し、
ダイブショップの床下までざぶんと波が押し寄せる。

一年に2度ほどこうした高波がおしよせて、
ビーチに砂を戻す。
降った雨は道路から流れ込み、ビーチに川のような溝をつくり
海に注ぎ込む。
このようなボコがあちこちにあるビーチが
一日の高潮できれいに平にならされる。

うまいことできている。

2013年5月10日金曜日

10日「テンクロスジギンポ」

小さな穴から顔をのぞかせているテンクロスジギンポ。
本体はけっこう長くて3cmはあるだろうか。
ピアノの鍵盤のような縦縞が特徴だが、
穴に入っているときはみえないね。
口が下のほうについていて、正面から見ると
微笑んでいるような表情なのだ。
とても小さくて少しぼけているのが残念。