2009年11月5日木曜日

5日「ナイトダイブ」

昨夜はナイトダイブであった。
初心者さんが多く、そちらに気をとられて大したものはお目にかかれなかったが、
一ついいものを見た。
サンゴのポリープが一杯に開いているのである。
このサンゴ、岩みたいに見えるので、ダイバーがよくつかんでしまい、場所によってはすっかりはげてしまったところもあるのだが、ぎっしりとサンゴがいるのだ。
サンゴは日中は体内に飼っている褐虫藻が光合成をして作り出す栄養を食べているが、夜になると自ら触手をのばしプランクトンを捕らえて食べる、草食、肉食両刀なのである。
触手は小さなイソギンチャクを思い浮かべればよい。その真ん中に口がある。
サンゴは立派な動物なのだということを知らない人は多い。
とにかくこのサンゴ、触手を一杯に広げて、夜の海の中、ゆらゆら揺らめいている。小さいからゆらゆらというより、草原に風がわたるときにさーっと草がなびく、あんな感じである。
生命の密度がすごくて、感動してしまった。

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