2014年7月30日水曜日

30日「ニューカレドニア料理」

大家のお兄さん夫婦とその家族が遊びに来た。
お兄さんの奥さんとそのお姉さんはニューカレドニアの人で、
いわゆるメラネシア人で、タヒチ人とはちょっと違って、
肌がもう少し黒く、髪の毛が縮れているのが特徴だ。
ニューカレはタヒチと同様フランスの領土で、
しかし現地政府があり、通貨はタヒチもニューカレも同じ。
滞在中にニューカレ伝統料理を作ってくれた。
タヒチ料理のように地面の穴のオーブンを使うのは同じだが、
バナナの大きな葉を鍋のように使い、
肉(魚)、トマト、フェイ、タロなどを入れた上に、
ココナッツミルクをたっぷり注ぎ込むのが特徴だ。
塩こしょうをふりかけたら汁がこぼれないように包み込む。
削ったココナッツから直接ミルクをたっぷり絞り込む
今回は鶏肉。フェイ、タロ、トマト、そしてココナッツミルク。
汁がこぼれないよう注意深く一枚一枚畳み込み、ココナッツの繊維でしばる。
地面のオーブンはなく、庭の石オーブンに入れる。朝から石を焼いておいた。熱過ぎのため湿った葉を下にしいてから、その上に料理をそっとおく。
オーブンの上にココナッツの葉を重ねてふたをする。
熱が逃げないよう、さらにブルーシートでオーブンを丸まるくるみ、ホースでしばる。
蒸し焼きにすること約3時間!
あっつあつのチキンスープの出来上がり!
ただの蒸し焼きではなく、ココナッツミルクが入っているから肉がものすごく柔らかい!
鶏肉のだしがしっかり出ていて、ココナッツミルクと混ざって、
クリームシチューのような味。
お昼には間に合わなくて、完成したのが3時半ごろ。
お昼は食べちゃっていたので、お腹は全然空いていなかったけど、
あまりの美味しさにおかわり2杯!

話はごろりと変わるが、
ニューカレドニアには日本人姓の人が多いそうだ。
ポリネシアにもWATANABEさんが多いし、他にも日本人姓に会ったことがある。
大戦中、南太平洋まで来ていた日本人兵士や米軍の捕虜になったり、
彼らから逃げかくれていた日本人がたくさんいたらしい。
現地の人たちは彼らをかくまって、その間に家族ができたりした。
多くは戦後日本に戻ったらしいが、その家族子孫はたくさん残っている。
お父さん、おじいさんを探しに日本へ行くツアーもあったという。

南の楽園は日本とは全く無縁の別世界のように思いがちだが、
実は深い関わりがある。

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