2009年8月12日水曜日

12日「アオウミガメ」


タプーでアオウミガメを見た。
ダイビングでカメはよく見るが、たいていタイマイである。
アオウミガメをボラボラのダイビングで見たのはまだ2~3回だ。

アオウミガメは絶滅危惧種である。
その要因は海に捨てられたり流れ出たビニール袋である。
アオウミガメの好物クラゲと間違えて食べ、消化されずにおなかにたまり、死んでしまう。
他には混獲の犠牲になることである。
混獲とは商業漁業の悪名を高める漁法で、底網で根こそぎ取り、要らぬ魚は捨ててしまう。8割がたは捨てられ、生きているうちに海に戻されるならいいが、ほとんどは選別作業の間に死んでしまう。
ポリネシアでの減少の原因は開発と乱獲である。
カメは生まれた砂浜に産卵に帰ってくる。生まれて初めて産卵するまで約20年である。その間に浜がすっかり変わってしまうと、もうどこだかわからずタマゴが産めなくなってしまう。
ポリネシア人はカメを食べる。タイマイは食べない。アオウミガメだけ食べる。ハレの日のご馳走にはよく出されるらしい。

ちょっと真面目なことを書いてしまったが、そにかくめったに見ないのだから、大興奮である。
その前のダイブでタイマイは散々見たのに、そのときはクールだったのに、
なぜ今私が写真を撮るのに必死になっているのか理解できなかったはずだ。

ちなみにアオウミガメとタイマイの区別の仕方は口元である。
タイマイはインコのようなくちばし型の口をしていて、アオウミガメはたてにすとんと落ちている。
そして、額のうろこがタイマイは4回に分かれていて、アオウミガメは2枚である。

アオウミガメはなぜアオなのか。
英語ではgreen sea turtleだが、なぜみどりなのか。
これは体脂肪が緑色をしているからである。
なんで脂肪が緑色なのかというと、大人のアオウミガメは藻や海草を食べるからである。

興味のある人は、メリディアンホテルのカメセンターを訪ねてみよう。
カメの兄さんがいろいろ説明してくれる。

今日はためになる話やったなあ。

0 件のコメント:

コメントを投稿