2009年8月26日水曜日

26日「浅瀬で遊ぶマンタ」

午後体験ダイビングを終えて、ボートの上で茶など飲みながら、まだ戻らぬダイバーを待ちつつ、お客様をお話していると、目の先の水面を騒がすものがある。
はじめはスノーケラーが素もぐりしながら、泳いでいるのかと思ったら、
どうも様子がおかしい。
横目でちらちら見ながらお客様を放していると、水面から三角のヒレが飛び出した。
「レイ~!エイ~!」
と叫んで、周りのスタッフやお客様に知らせて、みんなで少し離れた騒いだ水面を見てると、またあわられた。
はじめはマダラトビエイかと思った。
しかしタヒチアンスタッフが
「マンタだ~!」
そこからが大騒ぎだ。
周りにいたスノーケラーが向かうわ、ボートに戻りかけていたダイバーも向かうわ、小さなボートも向かうわ、私たちはボートのへりに立ち上がってマンタの場所を確認しつつ、奇声を発するわ、
いきなりコーラルガーデンにいたものどもが一丸となってマンタに向かうわね。
しかしマンタというのはものすごくシャイな生き物だ。
人が寄って来る気配を感じるだけで、とっととその場を去る。
小さなゴムボートのそばに移動。
その上には「私きれい」的な姉ちゃんが、しどけなく休んでいる。
いきなりみんなの視線を浴びたと勘違いしたねえちゃんは、「やっぱり私きれい」的微妙なポーズをつけ始める。
「後ろ見ろー!」
「マンタ、あんたのすぐ後ろ!」
「振り向け~」
「どこみとんねん、うしろやっちゅーねん」
的怒声が炸裂。
ようやくマンタ騒ぎだと気がついたねえちゃんが振り返ったときにはすでにマンタは移動したあと、
全員の視線もすでに彼女を去っている。

一杯人がいたにもかかわらず、マンタの姿を水中で見られたのは、タヒチアンのスノーケルツアースタッフの一人だけ。
もっとも離れていた私たちボートからの観客は、姿は見られなかったものの、水面で遊びまくるマンタのヒレが何度も水面に現れたのを堪能し、一番楽しめたのではなかろうか。

縁やなあ。

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