水疱瘡も引きおさまり、かさぶたのみになり、
あとは体力を回復するのみ、という段階に入り、
おとといあたりから、日中も起きていられるようになったので、
日本のテレビのDVDなどを見て過ごしている。
昨日見ていたら、ちと気になることがあったので、
ちょっと言いたい。
おそらく1年前の放送であるが、
「世界弾丸トラベラー」というのがありますね。
見たのはしずちゃんが南アフリカに1泊4日という
おそろしいスケジュールで行くというものであった。
アフリカだから当然サファリである。
見たいのはライオン、キリン、ゾウ、サイなどなど。
ゾウがなかなか現れず、最後のほうでついに遭遇する。
小さな群れの中に子ゾウがいて近寄ってくるのだが、
ガイドが触り、しずちゃんにも「さわっていいよ」といって
触らせるくだり。
ありえへん。野生の動物に触るな。人間の病気が移る。
やらせでも、ほんまでも、それはあかんやろ。
ガイドはアフリカ人ではなく、白人のにいちゃんであった。
そして番組のナレーション曰く、
「アフリカには人間の手付かずの自然が多く残っている・・・」。
ちょっと待て。
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ヨーロッパ人がアフリカを植民地にする前、
アフリカ全土にいたゾウの数は500万頭以上。
象牙狙いや大物狙いのハンターの犠牲になり、
19世紀はじめには300万頭に減った。
このころの探検家は300頭を超える群れをよく目にしていると、
記録が残っている。
1880年から1910年の30年間に出荷された象牙から逆算すると
200万頭が殺された。
1981年の調査で119万頭いたゾウは89年には62万頭に半減。
国によっては事実上絶滅の状態になる。
ウガンダでは72年当時2万5千頭が確認されたが、
クーデターなどの10年の混乱の間に94%が姿をけし
たったの1500頭になる。
ケニヤのように動物保護の行き届いた国でさえ、
70年代に3分の2を失った。
ボツワナ、南アフリカ共和国、ジンバブエは
現在では保護策が機能していて数は一定しているが、
それでも密猟は絶えない。
象牙のために密猟の犠牲になるゾウの大きさは
年々小さくなっている。
同じ量の象牙をとるのに2倍もの数のゾウが殺されていることになる。
そして、象牙輸入国、実質日本が第1位である。(90年当時)
(「地球への警告」石弘之 朝日新聞社より)
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象牙は現在ワシントン条約付属書Ⅰ。絶対輸出入禁止である。
ちょっとでいいし、せっかくアフリカまで行ったんなら、
そこ触れとこ。
それでこそ、この番組も少しは役に立とうってもんだろう。
アフリカゾウのその後の状況を詳しく知っている人がいたら、
教えてください。
ちなみに、サイはもっとやばい。
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