ダイビングを生業とするようになり、
それでも最後まで 嫌だったナマコも
触れるようになったのはいつの日だったか。
ナマコの中でも巨大で、
全身とげとげのような物があり、
もっとも忌まわしく見えるこのナマコが
私の一番のお気に入りである。
とげとげは柔らかく、
裏にはぎっしりと小さな吸盤状の足があり、
それがまたふわふわしている。
全体的に柔らかで、
黒いシンプルなナマコのように内蔵を吐くなどという
下品な行いをしない。
とてもいい子なのである。
いたずらにひっくり返してみると、
けなげにすぐに元の体勢に戻る。
はい!パチパチパチ!
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